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2006年11月20日 (月)

いじめ

岐阜県で瑞浪(みずなみ)中学バスケ部の女子生徒が自殺してから約1ヶ月。17日に親が学校にいじめで悩んでいると相談し、21日に1年生部員が退部。2日後の23日に自殺。そして校長の2転3転する会見。全国的にも注目される出来事であった。

その後バスケットクラブは解散。部活も休止状況だという。なんともやりきれない事件だった。なぜそんなに死に急いでしまうのか。また、バスケを通じて何を学んだのか、思いを巡らせることはできるが、正解にはたどり着けそうもない。

私が中学3年の時、やはりいじめは存在した。クラスの3人組男子が2人の、やや発達の遅れた男子を日常的にいじめていた。私たちはほとんどが無関心。冬のプールサイド、プールの水は緑色になっていたが、そのプールサイドを走らせお互いに落としあえ!と命令。ともに躊躇していると横からドンと二人ともプールに落としてしまった。さすがにこの事件では、クラス中が不快感に包まれた。しかし、誰も止めようとはしない。

当時、なぜ止めなかったのか私にも理由はわからない。ある日の放課後、3人組がトイレで2人をいじめていた。一人の女子生徒が涙ながらに訴えた。「男子!何をみてるの!それでもあなた達男なの?」この声で目が覚めたように男子の多くがトイレに向かった。水浸しになって泣きながらトイレから出てきた2人。3人組はニヤニヤしてコチラをみている。「いい加減にしろ!もう許さない!」「二度といじめるな。わかったか。今度いじめたら、俺たちが相手だ!」

勇気ある女子生徒のおかげでこのクラスは救われた。思えば、3人組相手に、一人では何もできなかったのかもしれない。結束して対抗することで、圧倒的な力となり、抑止できたのだろう。そしてこの事件は、担任の知らない事件として収まった。

親にもいえず、ましてや担任にもいえずに涙している生徒は多くいるのではないか。こうした生徒を救うことができるのは、同じクラスの仲間なのかも知れない。こうした問題に熱心な担任であれば救うことができるかも知れない。しかし生徒の日常をみるということ、なかなかに難しいことでしょう。

また部活でこうした事件が起きてしまったこと。社会人コーチはせいぜい土日しか練習をみることができないし、顧問は社会人コーチをお願いしているからと、安易な気持ちがあったのかも知れない。問題を解決できるのは、ここでも部員仲間なのだろうか。

どうしたら生徒が結束していじめに対抗することができるか。この辺りに解決の糸口が存在するのかも知れない。

最近の報道をみていると、自殺した生徒の残した遺書まで放映している。中身を細かく分析までして。ここまでの報道は必要なのだろうか。いずれにしても、何とも痛ましく、悩ましい事件である。

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