訃報

2009年9月15日 (火)

通夜と葬儀

14日に通夜、15日に葬儀がしめやかに行われました。

通夜には、彼の教えを受けた多くの中学生、高校生、大学生、社会人が集まりました。県職員という立場からそうした関係者も多く参列し、それでも式は粛々と進められていきました。

通夜の席上、彼のご尊顔を拝見いたしました。少しはれぼったい表情からは無念な気持ちを読み取ることができました。そうでしょうとも。まだあなたにはやらなければならないことがたくさんあったはずです。

あまりにも早いご逝去に、言葉もありません。

葬儀には県知事、県議、防災対策関係の方々、消防、自衛隊などの幹部の方々が来賓として参列されました。ここでいくら彼をねぎらおうとも彼が帰ってくることはありません。せめて今後の補償の問題、遺族の生活問題を十分に配慮して欲しいものです。

偶然とは恐ろしいもので、先に同窓会を主催した同級生の姪のご主人がこの事故で亡くなられました。失意のメールを送ったところ、驚いた彼が連絡をしてきました。

奥穂高という険しい山々に入られる登山者の方々。どうかこうして命をかけて仕事をしている人のことも考慮して欲しいと思います。昨今、ご高齢の登山者が増えているようですがこの事故の翌日にも滑落事故があったそうです。

喪主とつとめられた奥様が葬儀の最後に挨拶をいたしました。こうした日が来ることを覚悟しておくよう生前の彼に諭されていたそうです。そしてそれが現実になってしまった。どうか今後の救助活動に彼の死を無駄にしないで欲しい、と。

出棺が終了した際、上空を戦闘機が通り過ぎました。まさかこの時間に合わせて飛んでいるわけではないでしょうが、彼を見送る演出の一つに思えました。

きっと彼は天国でもバスケをやっていることでしょう。そして生前そうであったように多くの仲間に囲まれてにこやかにバスケしていることと思います。

三好さん、いままで本当にありがとうございました。

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2009年9月13日 (日)

失意の12日

どんどん時間だけが過ぎていきます。葬儀の日程が入ってきました。今日は息子の試合があります。気が進みませんが、故人もこの大会を楽しみにしておられたので見に行くことにしました。

お会いするバスケ関係者がそろってお悔やみの言葉をかけてくれます。もう、お互いに何を話していいのかわからないなかで話題をつなげます。高校のコーチの方、審判団、父兄。それぞれにそれぞれのとらえ方があり、そして故人をしのぶ気持ちでいっぱいになりました。

試合のほうは、3年生の残る相手チームにさんざんに苦しめられ惨敗。いつもなら強い口調で叱咤するはずですが、今日はその気力がわいてきません。

私の言葉を真剣に聞いているのはキャプテンだけです。力ないバウンドパスをスティールされた選手、試合前にアウトを徹底しようとの指示に全く反応しない選手たち。一人でもアウトしないとランニングリバウンドを奪われてしまうとの認識に反応しない選手。ボールをパスした後、動かない選手。(これは5対5ではなく、4対5になってしまいます)。一人を非難したくありませんが、全く役割がわかってない、チームに貢献しないプレーヤーが一人います。

試合後、この選手をはずしてはどうかとコーチに進言しました。彼がいる限りこのチームは成長しないでしょう。なぜなら彼が成長しようとしていないからです。やればできるのに、ディフェンスはしない、アウトもしない、不要なドリブルでチームスピードをダウンしている。今に始まった指摘ではありません。本人がそこに気がつき、危機感を持つことが重要です。来年の夏に終わる高校バスケ。今修正できなければ先がないでしょう。そういう意味で荒療治ですが、私なら外すと進言しました。

たしかに身長もあり、身のこなしも普通以上です。もったいないのは事実です。しかし勝つためには必要ありません。

失意の中での試合でしたが、さらに失意を増してしましました。

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2009年9月11日 (金)

訃報

未だに信じられないのですが、ウチのAコーチMコーチがお亡くなりになりました。大きく報道されましたのでご存じの方も多いかと思います。穂高山脈にて救助活動中に、墜落したヘリコプターに乗っておられました。整備士として。

9.11。なんで9.11なの?

まだ47才。

詳しい状況は報道以上には入ってきません。バスケ関係者も多くがショックを受けています。何よりご家族のお気持ちを思うといたたまれません。

最近では、I取カップでご一緒したり、I羽中の県大会優勝祝賀会で一緒に杯を傾けたりしました。今のチームの指導方法など、詳細にわたって話し合ったものでした。全く信じられません。

ぞくぞくと関係各方面から訃報が回ってきて、やっと現実なんだと少しだけ感じるようになりました。

今はただ、謹んでご冥福を祈るばかりです。

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